- 眼圧とは何ですか?
- 眼球形態を維持するための眼球内圧です。
正常値は10〜21mmHgと言われています。
眼圧が高ければ緑内障が疑われますが、正常眼圧緑内障は眼圧が正常範囲内でも緑内障という病気です。また、高眼圧症といって眼圧が21mmHgより高くても緑内障を発症していない場合もあります。
緑内障かどうかは、眼圧の値だけではなく、眼底検査・視野検査など、他にもいろいろな検査をして総合的に判断します。
眼圧は常に一定ではありませんので、測定するたびにある程度数値が変動することがあります。
- 通常の検査が終わるのに、どれ位の時間がかかるのでしょうか?
- 初めて当院を受診していただいた場合、通常の検査は問診も含め、10分から20分で終わることが多いです。症状により、さらに詳しく調べるための検査が必要な場合もあります。その場合、検査の内容によりかかる時間が違いますが、さらに10分から30分くらいお時間をいただいています。来院していただいたときにすべての検査を行うかどうかは、緊急を要するもの以外、患者様のご都合も伺い決めています。
再診の場合は、その方に必要な検査によりかかる時間が違いますが、5分から15分で終わることが多いです。長くかかる検査があるときには、次回受診日のご案内のときにお伝えしますのでご安心ください。
- 毎回眼圧や視力検査などの検査が必要なのは何故か?
- 眼圧検査についてですが、眼圧が少々高くても自覚症状がないので、眼圧の値は測らなければわかりません。眼圧は日によって時間によって変動しており、繰り返し測定して、普段の眼圧を把握する必要があります。そして、急に変化したときには、原因を調べて対応しなければなりません。このようなことから、原則として眼科を受診したときには、毎回測定しています。
つぎに、視力検査についてですが、私たちは普段両目で物を見ていますので、片目の視力が低下していても、気づかないことがあります。視力を測ってみて、視力がいつもより低下していれば、何が原因かを調べて対応しなければなりません。視力検査をすることで、目の異常を発見できます。病気や症状により視力を測る頻度は違いますが、視力の変化を調べることは、目の異常の早期発見や、治療の効果をみるために必要です。
- 小児眼科は何歳から診てもらえるのでしょうか?
- 0歳から大丈夫です。
視力検査などの検査がある程度できるようになるのは、個人差はありますが、3歳くらいからです。検査ができなくても、診察はできますので、気になる症状がありましたら、いつでもお越しください。
- 眼科ではどのような検査が行われているのでしょうか?
病気の性質を知ったり、治療の方針を立てたり、治療の効果を知るために、一般的に次のような検査を行っています。
詳しくは、『検査』もご参照ください。眼圧検査 目の硬さを調べます 屈折検査 近視や遠視や乱視の度数を調べます 角膜形状検査 角膜いわゆる黒目の部分のカーブを調べます 視力検査 健康診断でもおなじみの検査で、一定の距離からC字型の環をどの大きさまで判別できるか調べます 細隙灯顕微鏡検査 目の表面や目の奥の状態を立体的に観察します 眼底検査 目の奥の網膜や視神経乳頭といった部分を直接観察します 目の病気について、さらに詳しく調べるために次のような検査も行っています。
光干渉断層計(OCT)検査 網膜の断層の写真を撮影します 眼軸長測定検査 目の表面から網膜までの距離を測ります、白内障の手術で挿入する眼内レンズの度数を計算するための大切な検査で、光学式と超音波方式があります、正確なデータを出すため、当院では両者を併用し行っています。 蛍光眼底造影検査 眼底の写真を腕の静脈から造影剤を数ml注射しながら、撮影します 角膜内皮細胞検査 角膜いわゆる黒目の一番内側の細胞の写真をとり、その形や数を測定します 視野検査 見える範囲を調べます アムスラーチャートによる検査 中心部の見え方を調べます 中心フリッカー検査 視神経の機能に変化がないかどうかを調べます 超音波検査 目の奥の状態が観察できない場合に眼球内の様子を把握する検査です、眼軸長を測定することもできます 涙道通水検査 涙の通り道に通過障害があるかどうかをしらべます 涙液検査 涙の量を調べます 両眼視検査 同時視、融像、網膜対応の有無と状態を調べます 眼球突出度検査 眼球の突出の程度や左右差を調べます 色覚検査 色覚異常があるかないか、ある場合には異常の程度を調べます